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書籍レビュー 神様の御用人2 人間味あふれる神様たち

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メディアワークス文庫 (C)株式会社アスキー・メディアワークス (C)浅葉なつ

2017年8月4日現在、最新刊は7巻のようですが、私が読んでいるのは2巻です。流行に関係なく興味のある本、気になった本を読んでいるので、しょっちゅう時代遅れの本を読んでいたりします。
 
ブログへのアクセスを考えると、そのときのトレンドの本を読んで紹介したほうがいいのでしょうが、読書は自分の好きなペースで進めたいので、時代遅れでもいいんじゃないかなー、と一人で納得しています。
 

神様の御用人

何の取り柄もない普通の24歳の良彦という青年が主人公です。良彦は野球でヒザを痛めたことが原因で、野球への夢をあきらめ、現在はフリーターをしています。それがある日突然、神様の要望を聞いて回るという役目を担当することになります。もともと亡くなった祖父が神様の役目を聞いてまわる「御用人」という特殊な役目をしており、良彦はそれを引き継いで東奔西走することになります。
 
今、東奔西走、という言葉を使いましたが、ちょっと東奔西走というとニュアンスが違うかもしれません。あまりいい言葉が思いつかなかった・・・。
 
主人公の良彦は不真面目という訳ではないのですが、神様の要望に対して極めてナチュラルに対応します。相手が神様なのに、話を途中で遮ったり、願いを無視したり、ぞんざいに扱ったりは日常茶飯事です。
 
思い出のお風呂にもう一度入りたい、という神様の要望に対して、日本中の温泉を調べたりするのかと思えば、彼は近くのドラッグストアで入浴剤を買ってきて神様に試したりします。読んでいて、おいおい、そんな対応でいーのか、とツッコミたくなります。
 

人間味あふれる神様

登場する神様は人間に近い形で描かれています。ゲームにハマっていたり、甘いものが大好きだったり、風呂好きだったりします。
 
夫婦喧嘩をして飲んだくれて、ゴミ捨て場で眠ってしまう神様というのも、ちょっと想像つかないのですが、物語の中では実に普通に出てきます。
 
人間の悲しみを背負って泣き続ける神様と、今後ヒロインになる?女の子とのほっこりしたエピソードがあったり、貧乏神の棲家を確保するために良彦が色々と骨を折ったり・・・
 
私は古事記を読んだことがないのですが、おもわず古事記が読みたくなるような一冊です。現代語訳版を一度読んでみようかな。