誰も見ていない時間

ゲーム、読書、マンガ、ライフハックなどの雑記

書評・読書

成功はゴミ箱の中に マクドナルド創業者 レイ・クロック自伝

レイ・クロックはファーストフードチェーンのマクドナルドの創業者です。マクドナルド兄弟が生み出したハンバーガーレストランをフランチャイズ展開し、全米で最も成功したビジネスマンとして知られています。 マクドナルドを知らない人は居ないでしょう。で…

売上を、減らそう。 一日に百食限定のステーキ丼のお店「佰食屋」

経営者であれば誰でも売上をあげようと考えるでしょう。会社の経営者であっても、フリーランスであっても、飲食店の店主であっても。 ところがこの本の著者は違いました。売上を減らそうと考えたのです。 正確にいえば売上を減らすというよりは、売上を限定…

結局、人生はアウトプットで決まる 伝説のプログラマーのアウトプット指南本

Windows95の開発に携わった日本人プログラマーというと、真っ先に名前が上がってくるのが中島聡氏ではないでしょうか。 中島氏はWindows95を開発したことで有名になった・・・のではありません。中島氏が有名になったきっかけはブログでした。ブログに書いた…

三国志3玄戈の星 曹操と呂布の激闘と五斗米道の張衛

「北方三国志」の第3巻の主役は間違いなく呂布です。 私は小説・マンガも含め、色々な三国志を読んでいますが、呂布が一番かっこいいのはこの北方三国志で間違いありません。北方三国志の呂布を一言でいうなら軍人です。いや、武人かな。 もう一つ、北方三国…

殺し屋のマーケティング 受注数世界一の殺しの会社を作るには?

「殺し」が商品の会社のマーケティングを、小説仕立てで表現した本です。タイトルがまず印象的ですね。私が購入したのも「殺し屋のマーケティング」というちょっと変わったタイトルに惹かれたからでした。 ものを売るための仕組みづくりが、マーケティングの…

竜馬がゆく4 武市半平太の切腹と千葉さな子の生涯

幕末の雄藩として代表的なのは「薩長土肥」と呼ばれる4つの藩です。そのうち坂本龍馬らの出身地である「土」の土佐藩は、維新を迎える前に多くの人物がこの世を去りました。 維新後も生き残って活躍した人物というと、 板垣(乾)退助 後藤象二郎 の二人が代…

竜馬がゆく3 龍馬の師匠である勝海舟と嫁になるおりょうの登場

今は小説は「竜馬がゆく」だけを読んでいます。私はビジネス書は色々なものを同時に読み進める乱読派なのですが、小説は一つを読み終えてから次に進む性格のようです。 今回、読了したのは3巻です。この巻では、竜馬の人生における師匠が登場します。 名前は…

竜馬がゆく2 土佐を動かそうとした半平太と脱藩した竜馬

同じ本を何度も読む、というと、それだけで読書をあまりしない嫁さんは「えー!?」と奇声を発していました(^^; 5回めか6回めになる「竜馬がゆく」を読んでいます。今回読了したのは2巻です。 2巻で主人公である竜馬はついに脱藩し、親友である武市半平太は…

マスカレード・ホテル 連続殺人事件に刑事とホテルマンが挑む

書店で平置きになっていたので、買って読んでみました。読後感に浸っているときに検索してみたら、最近映画化されたようです。 なるほど。それで書店で平置きされていたのか。 映画の主人公は木村拓哉さんです。映画はもちろん観ていないのですが、ちょっと…

2018年に読んで良かったお薦めビジネス書 ベスト5

2018年に読んだビジネス書で、お薦めしたい本をピックアップしてみました。 私がブログに書評として載せている本は、読んで良かった、と思う本だけです。読んでもおもしろいと思わなかった本は記事にしていません。まあ、そういう本は読み終える前に、読むの…

三国志2参旗の星 曹操が青州黄巾軍100万と激闘。貂蝉が登場しない三国志

「北方三国志」の第2巻を読了しました。2巻を読み終えて一番驚いたのは貂蝉が登場しないことです。 貂蝉は架空の人物ですが、元になったといわれる董卓の侍女が存在します。1巻では董卓が呂布に自分の侍女を与えるシーンがあるので、てっきりその侍女が貂蝉…

竜馬がゆく1 司馬遼太郎氏による坂本龍馬像

竜馬がゆくを読むのは何回目だろう。最初に読んだのは確か中学生の頃でした。それ以降、何度も読み返し、今回でたぶん5回目か6回目になります。 休日に古本屋さんを散策していたら、綺麗な全巻セットが安価であったので、つい購入してしまったのです。 自宅…

一分で話せ 大事なことをシンプルに伝える方法

この本の帯には「孫社長にも認められた最強の話し方」と書かれています。これにつられて買ったといっていいでしょう。孫社長というのはもちろんソフトバンク創業者で会長兼社長の孫正義氏です。 孫正義氏に認められた話し方、といわれると興味が出てくるのは…

三国志1天狼の星 正史でも演義でもない北方謙三三国志

三国志は日本の多くの作家が手がけています。代表的なのが吉川英治氏と宮城谷昌光氏でしょうか。マンガでも横山光輝三国志や「蒼天航路」などが有名ですね。 歴史作家の北方謙三氏が執筆された三国志は正史でも演義でもない三国志、という感じでしょうか。誰…

オーバーロード2「漆黒の戦士」ギルドの統括者が一転して冒険者に?

体感型ゲームにのめり込んでいた一人のサラリーマンが、ゲーム内に取り残されてしまい、そのままその世界で冒険を始める、というのがオーバーロードの大雑把なあらすじです。 普通とちょっと違うのは、取り残されたサラリーマンは、廃課金者と呼ばれるくらい…

オーバーロード1「不死者の王」ゲーム内に取り残された最強サラリーマン

話題になっている本やマンガがあると、つい手を出してしまいます。今回、手を出してしまったのはオーバーロード1「不死者の王」です。小説はすでに13巻まで発売され、マンガ化はもちろん、アニメも三期まで製作されている作品です。 これだけ人気になってい…

ゼロの迎撃 国を守る自衛官の活躍を描いた安生正氏の作品

本を読んでいて鳥肌が立ったのは久しぶりでした。「ゼロの迎撃」というタイトルで、著者は安生正氏です。安生正氏といえば処女作の「生存者ゼロ」で「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞しています。 鳥肌が立ったのは、劇中で首相が演説するシーンです…

戦の国 冲方丁氏による戦国武将を主題にした連作だが・・・

冲方丁氏というと「マルドゥック・スクランブル」が真っ先に思い浮かぶのですが、最近だと映画化された「天地明察」の方が有名かもしれません。 「戦の国」は「天地明察」と同じ歴史小説で、戦国武将を主人公にした連作をまとめた本といっていいでしょう。 …

ブレイン・プログラミング 地図が読めない~の著者による人生を変える本

著者は「話を聞かない男、地図が読めない女」を書いたピーズ夫妻です。文章のほとんどをアラン・ピーズ氏が書いたそうですが、二人による共著になっています。 一言でいうと「優れた自己啓発書」になってしまうのですが、それだけではこの本の魅力を表現しき…

ニワトリはいつもハダシ 両A面 火浦功の「同じ話」を載せた異色の作品

ライトノベルという言葉がいつからあったのかはよく把握していません。でも、その言葉が一般的になる前から、よく読んでいたのが朝日ソノラマ文庫でした。 中でも好きだった作家が火浦功です。 高飛びレイクシリーズ スターライトシリーズ トリガーマン!1 …

明智大戦記1 史実通りの展開で進む戦国架空戦記

歴史小説は良く読むのですが、架空戦記はあまり読みません。架空戦記でも、田中芳樹氏の著作である銀河英雄伝説やマヴァール年代記、アルスラーン戦記などは好きで全て読んでいます。 私が読まないのは実際の歴史を扱った架空戦記ですね。 ・・・と言いつつ…

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 キンコン西野氏の発想を知る

帯の文言がこの本の中身をうまく表現しています。 クラウドファンディングで1億円を調達し、絵本「えんとつ町のプペル」を32万部売った男の頭の中。 キングコング西野亮廣氏の考え方や発想を知ることができる本、といっていいでしょう。 西野氏が本の中で言…

お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!! 読書感想

副題までいれると正式なタイトルは「お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!! シンガポール億万長者アニキの教え」になります。な、長い・・・ タイトルや表紙のイラストのタッチなどから、底の浅い成功本かな、と思いつつも読み始めたのですが…

劉邦1巻 48歳でまだ歴史に出ていない劉邦という特異な男

秦の討伐、そしてその後の楚漢戦争の最重要人物であり、のちに漢の高祖となる劉邦を主役に据えた作品です。タイトルからしてそのまんまですね。 1巻を読んで最初に驚いたのは劉邦の年齢ですね。以前に司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだときに、劉邦が項羽…

億男 宝くじが当選したら人は幸せになれるのか

宝くじが当たって数億円というお金を手にしたら、人は幸せになれるのでしょうか。宝くじが当たったことのない私には分からないのですが、その答えを垣間見せてくれるのが、億男(おくおとこ)という小説です。 帯に56万部突破と書かれており、2018年秋には映…

プロレスが死んだ日。 ヒクソン・グレイシーVS髙田延彦 20年目の真実

小学生くらいの頃、毎週金曜日の8時から必ずワールドプロレスリングを観ていました。当時の私にとって、最強の格闘技はプロレスであり、中でも最強のレスラーといえばアントニオ猪木と信じて疑うことはありませんでした。 いつの間にかブックの存在を知り、…

謙信の軍配者 軍配者シリーズ三部作の最終章 主人公は宇佐美定行ではなく

富樫倫太郎氏の著作である軍配者シリーズ三部作の最終章「謙信の軍配者」を読了しました。三部作の最終章は上杉謙信の伝説的な軍師といわれている宇佐美定行こと、曾我冬之助が主人公として大活躍・・・ではありませんでした。 三部作の最終章も四郎左こと山…

ネットで儲ける王様のカラクリ 入れ替わりを利用した物語タイプのビジネス本

心が入れ替わる物語はいくつかあります。最近だと有名なのは「君の名は。」でしょうか。「ネットで儲ける王様のカラクリ」は入れ替わりを利用した物語タイプのビジネス書です。「君の名は。」と異なり、入れ替わるのはどちらも男性で友人同士です。 二人の職…

狼と兎のゲーム 「怪物」に追いかけられる小学五年生の逃避行。好き嫌いが分かれるかも。

私の好きなミステリーのひとつが我孫子武丸氏の「殺戮にいたる病」です。「狼と兎のゲーム」はその我孫子武丸氏の作品です。DVを繰り返す親から逃げる小学生五年生の逃避行がメインなので、ミステリーというよりは、逃避行を舞台にしたサスペンスという感じ…

覇王の番人 明智光秀が主人公の歴史小説。本能寺の変の黒幕は誰か!?

覇王の番人は明智光秀を主人公とした歴史小説です。著者は真保裕一氏で、ホワイトアウトの著者として有名な方ですね。同じ真保氏の「奪取」や「奇跡の人」も良い作品なので、興味のある方はぜひ^^ この小説のタイトルになっている覇王の番人とは誰のことなの…