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絶対に負けない詐欺師の話。バイナリーオプションを勧めるメールに注意

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今日の記事は私の推測が入っています。

いや、推測ではなく憶測と言っていいでしょう。

 

バイナリーオプションと絶対に負けない詐欺師の話です。もしこれだけで話の内容がだいたい分かった方は、今日の記事は読む必要がありません。詐欺師などには引っかからない聡い方だと思います。

 

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まずはバイナリーオプションについて説明します

バイナリーオプションとは?

バイナリーオプションとは為替取引の手法の一つです。ある時点から為替のレートが上がったのか下がったのかを当てる取引です。

 

例えばドル円のレートが現在100円だとします。2時間後のドル円のレートが100円よりも上だと思えば「ハイ」を選択し、100円よりも下だと思えば「ロー」を選択します。

 

そして2時間後に、予想が当たった場合は2倍の金額を手にし、負けた場合は賭けたお金を全て失います。実際には取引業者の手数料が金額から引かれるので、正確には2倍ではなく、1.9倍から1.8倍になります。

 

仮に1万円を賭けた場合、予想が当たった場合は1.8-1.9万円を手にし、外れた場合は1万円を失うことになります。

 

バイナリーオプション自体の危険性は?

この取引手法そのものはもちろん違法ではありません。

 

確率論としては大数の法則に分類されます。予想した時点から、為替レートが上がるか下がるかは50%です。トレード回数が増えれば増えるほど、勝つ確率も負ける確率も50%に収束していきます。

 

確率的には勝ち負けどちらも50%なので、本来であれば損することも得することもない取引です。ただ業者の手数料が引かれた金額が取り分になるので、勝率50%であれば資金は減っていきます。その点は注意が必要です。

 

チャートやとテクニカル分析などを組み合わせて、勝率を50%以上に上げていけば利益が出せるトレード方法ともいえます。特に為替はトレンドが強く出るときがあるので、それに乗ることができれば簡単に勝つときもあります。

 

通常のFX(為替取引)であれば、ポジションの塩漬けなどで多額のマイナスを抱え込む可能性があります。でもバイナリーオプションの場合は、賭けた金額以上に損をすることはないので、そういう意味では安全なトレードと考えることもできます。

 

怪しい海外業者にだけは注意

バイナリーオプションを扱う業者には怪しい業者も存在します。

  • 入金したが反映されない
  • 勝ったトレードが無効になった
  • 出金できない

ある海外の業者で「入金が確認できないので、もう一度入金してくれ」と信じられない連絡をしてくることもあるそうなので、取引する会社だけは慎重に選びましょう。

 

絶対に負けない投資コンサルタント

バイナリーオプションの説明が長くなりました。

では次にある投資コンサルタントの話をします。物語風に記載します。

 

ある日、一人の投資家の元に、見知らぬ男から電話がかかってきた。

男は投資コンサルタントを名乗り、私のコンサルタントを受けないかと勧誘を始めた。

 

「私は株価を予想する独自の方法を編み出した」

「この手法を用いれば、株価が上がるか下がるかが確実に予想できる」

「試しにA社の株が上がるかどうかを当ててみせよう」

「明日、A社の株は今日よりも上がるだろう

 

電話を受けた投資家は、胡散臭い、と思ったが、予想が当たるかどうかが気になったので、ひとまず明日のA社の株価の動向を見極めることにした。

 

翌日。

A社の株価は上昇した。

 

投資コンサルタントからは再度電話がかかってきた。

「私の予想は絶対に当たる」

「明日のA社の株は下がるだろう

 

翌日に投資コンサルタントが予想した通り、A社の株価は下がった。

そしてその翌日、さらに翌日と合計4回連続で投資コンサルタントはA社の株が上がる下がるかを当て続けた。

 

最初は投資コンサルタントを疑った投資家も、その頃にはすっかり投資コンサルタントを信用し、高額のコンサルタント契約を締結した。

 

 

 

はい。この投資コンサルタントは詐欺師です。

この詐欺師が用いた手法は分かりますでしょうか・・・?

 

隠されているのは分母

投資コンサルタントの手口について解説します。

 

まず投資コンサルタントは複数の投資家に電話をします。仮に16人とします。この16人のうち半分の8人には「A社の株は上がる」、残りの8人には「A社の株は下がる」と話します。

 

株価が上がる下がるかだけしか伝えてないので、株価がどちらに動いても、8人は予想が必ず当たることになります。

投資コンサルタントは予想が外れた8人には電話をせず、予想が当たった8人にだけ再び電話をします。8人のうち4人には「A社の株は上がる」、残りの4人には「A社の株は下がる」と話します。

 

後はお分かりですね。

これをあと2回繰り返せば、予想を4回連続で当てたことになり、上記の例え話に出て来る「予想を4回連続で当てる優秀な投資コンサルタント」が出来上がります。

 

予想の当たりはずれと、人数の変遷をまとめると下記のようになります。

  • 16人の投資家
  • 当たり→8人 はずれ→8人
  • 8人の投資家
  • 当たり→4人 はずれ→4人
  • 4人の投資家
  • 当たり→2人 はずれ→2人
  • 2人の投資家
  • 当たり→1人 はずれ→1人

詐欺師の狙いは、予想が4回連続で当たった最後の1人と高額のコンサルタント契約を締結することだったのです。 

 

ここからが憶測です。類似性が心配

Twitterやメールアドレスにときどきバイナリーオプションのシグナル配信の案内をいただきます。もちろん中にはテクニカル分析などを駆使して、真剣にビジネスとして取り組まれておられる方なのかもしれません。

 

ただ、気になったのが、詐欺師の話との類似性です。

 

バイナリーオプションは上がるか下がるかだけを当てる取引手法です。確率論でいえば、当たる確率は50%です。大量にシグナル配信をした場合、例え話のように4連続で予想が当たることも十分に有り得るのです。

 

バイナリーオプションを勧めるメールがきたときには、仮に予想が当たっていても注意するようにしましょう。自分が分母の中の一人である可能性があります。

 

もちろん元々投資に興味がない方はスルーするのが一番いいかと思います。

 

まとめとバイナリーオプションについて

バイナリーオプションそのものは違法な取引手法ではありません。

シグナル配信されている方が全て怪しいというつもりもありません。

 

ただ、バイナリーオプションは上がるか下がるかを予想するだけの取引なので、上記の詐欺師の手法が使える可能性がある、ということを言いたいのです。

 

それでは今日はこの辺で。最後までお読みいただき、ありがとうございました。