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DEATH NOTE(デスノート)の解決していない3つの謎の考察

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今更ですが、DEATH NOTE(デスノート)を全巻購入して読んでみました。

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もちろん過去に一度読んだことがあったのですが、近くの古書店で全巻まとめ売りしていたのでつい買ってしまいました。

 

ストーリーはご存知の方も多いと思います。

名前を書かれると死ぬノート(DEATH NOTE)を手に入れた主人公の夜神月(やがみ らいと。以下、文中ではライトと表記します)が、悪人の名前をノートに書くことで理想の世の中を作ろうとします。

立ちはだかるのが世界中の警察を動かすことができる探偵のL(エル)と、その後継者であるメロとニアです。

デスノートの持ち主である死神リュークや、ライトの父親である夜神総一郎、ライトの協力者である弥海砂(あまね みさ)など、様々な人物が登場して物語が展開していきます。

 

 

 

デスノートにおける未解決の謎

古い作品ということもありネタバレを気にせずに書きます。もしネタバレが気になる方はそっとページを閉じていただければと思います。

 

物語の最後の女性は誰?

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(出典 DEATH NOTE)

物語の最後に女性が登場します。

この人物は誰なのかは物語中には説明はありません。ライト=キラがこの世から去り、元の状態に戻った世界で、キラの復活を求める集団の一人であることは間違いないのですが、誰なのかは特定されていません。

 

ネットなどで感想を調べてみると、以下の4人が可能性が高いといわれているようです。

  • 弥海砂
  • 南空ナオミ
  • 夜神粧裕(やがみ さゆ)
  • まったくの第三者

うーん。どうだろう。

このうち南空ナオミと夜神粧裕は髪の色などの容姿が異なるので違うでしょう。特に南空ナオミは恋人であるレイ・ペンバーをキラに殺されています。役どころとしてもおかしいですね。

考えられるのが容姿が近い弥海砂なのですが、Wikipediaによると弥海砂はライトの死後に自殺しているようです。

となると、答えはまったくの第三者しかないのですが・・・物語の最後のコマに全くの第三者を持ってくるでしょうか。

ストーリー制作の技法のひとつに「物語の最後に今まで登場したことのない人物を登場させてはならない」というのがあります。やはり弥海砂かなと思うのですが・・・そういえば、劇中に弥海砂には姉が居るという設定になっています。いや、弥海砂の姉であっても、いきなりここで登場するのはおかしいですね。

 

もしこれが次回作への布石とかだったら凄いな。

まあ、連載が終了して10年以上が経過しているので、それはないかもしれませんが。

 

Lが最後に言おうとしていた言葉は?

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(出典 DEATH NOTE)

いやあ、ライトの顔の凶悪なこと(^^;

第一部のラストシーンである、Lがデスノートに名前が書かれ死亡するシーンです。最後にLは何を言おうとしたのでしょうか。

 

が・・・

ま・・・

とだけしかないのですが、前のコマからのつなぎを考えると、

 

(間違ってなかった・・・)が(○○○○○○)ま(○○○○○○)

となります。助詞の「が」に続く言葉が何かが気になります。

 

(間違ってなかった・・・)が(ここは私の)負(けか・・・)

DEATH NOTEの担当編集者が述べた説だそうです。ただ原作者の大場つぐみは「読者の想像に任せたい」とのことで、明確な回答という訳ではありません。

 

(間違ってなかった・・・)が(私は)ま(だ負けていない)

この後に第二部が始まり、メロとニアが登場してくることを考えると、このセリフもありそうです。負けず嫌いのLらしいともいえます。

 

(間違ってなかった・・・)が(・・・)間(違っていて欲しかった)

劇中でLがライトのことを、初めての友人、というシーンがあります。ライトは一時期DEATH NOTEの所有権を放棄し、真っ当な人間になってキラを捜査している時期がありました。Lとしてはライトを疑いつつも、彼のことを信頼したかったのかもしれません。

 

Lの性格とは違う、という意見はあるものの、私はこのセリフを押したいですね。

ライトがDEATH NOTEの所有者であることを忘れ、Lとともに捜査していたとき、二人の間には確かな友情があったと思いたいのですが・・・

 

魅上照はニアに殺されたのか?

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(出典 DEATH NOTE)

エピローグに松田が井出にある推理を披露します。下記に松田の推理を要約します。

  • 魅上照はニアに殺された
  • ニアは本物のDEATH NOTEを所有していた
  • ニアは魅上照がノートのすり替えを疑わないように記述した

DEATH NOTEのラストシーンで重要なファクターになっているのがノートのすり替えです。

魅上照は結局すり替えに気づかず、ニセモノのノートに名前を書き込みました。ライトの指示でニセモノのノートを自作した魅上照が、ニア側が用意したニセモノに本当に気づかなかったのでしょうか。そしてなぜ10日後に獄中で発狂して死亡したのでしょうか。

 

DEATH NOTEは状況を書くことによって人の死を操ることができます。その期間は23日間有効です。ライトとの対決前にDEATH NOTEを手に入れたニアは「魅上照がノートを疑うことなく・・・10日後に発狂して死亡」と書いたのではないか、というのが松田の推理です。

 

ひょっとするとこの推理は当たっているのかもしれません。

ニアがもし魅上照のことを書いて操っていたとすれば、ノートのすり替えに関する疑惑が全て解消できます。

 

まとめ ー 読者の想像に委ねるというのはベストな方法かもしれない

3つの謎は原作者からは公式の回答はありません。読者の想像に委ねる形になっています。

この読者の想像に委ねる、というのはある意味ベストな方法かもしれませんね。私は2回めの読了だというのに、ずっとDEATH NOTEのことを考えてしまって頭から離れません。

 

何が正解なのかは、それぞれの読者の胸の中にある、という締めでいいのではないでしょうか。