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ゲーム会社に持ち込むポートフォリオの作成で注意すべきこと7選

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初期の頃に書いたのですが、ずっと読まれている記事があります。

 

 

アクセスがあることに感謝しつつ、既に4回くらいリライトしています。その度に文章が増えて、4,000文字を超える記事になりました。今後も時代遅れにならないように定期的にリライトする予定です。

 

さて、デザイナーがゲーム会社に就職する時に必須なのはポートフォリオです。ポートフォリオとは、自分のオリジナルの作品集のことです。

 

デザイナーはポートフォリオで勝負、といってもいいくらい、採用においてポートフォリオは重要視されます。

 

今回は採用担当者がポートフォリオのどこをチェックしているかを解説します。

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ゲーム業界のデザイナーであればデッサンは必須

他の業界のデザイナーと異なり、ゲーム業界のデザイナーはデッサンが必須です。印刷やWebの業界だと、デザイナーは絵が描ける必要はありません。ちょっとしたイラストは自分で描くひとも居ますが、ほとんどの場合、イラストはイラストレーターに発注するからです。でも、ゲーム業界では、デザイナー=絵が描ける人、です。

 

当然のことながら、ポートフォリオにもデッサンが求められます。特に2Dデザイナー、3Dデザイナーは必須といっていいでしょう。

 

逆に求められない職種もあります。それはエフェクトデザイナーとモーションデザイナーです。この2職種は少し特殊で、デッサンよりも表現力や観察力が求められます。どちらの職種も、それに特化した動画をポートフォリオに組み込むと採用される率があがるでしょう。

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ポートフォリオの構成も重要。確実に落とされる2Dデザイナーは?

採用担当者が真っ先に落とすポートフォリオがあります。

 

それは美少女のみで構成されているポートフォリオです。ほぼ100%落とすといっても過言ではありません。そして意外とこの手のポートフォリオが多かったりします。

 

美少女を描きたい気持ちは分かります。私もいい年したオヤジですが、それでもたまに美少女が描きたくなります(あ、同じくらい筋肉を描くのも好きだったりします)。

 

ポートフォリオは自分が採用されるためのツールと考えましょう。趣味全開の絵は数点にとどめて、違うパターンのイラストを用意しましょう。

 

以前に美少女に加えて、シワだらけの老人とマッチョな男性をポートフォリオに載せていた学生さんが応募してきたことがありました。その方は画力が高かったこともあり、即採用になりました。

 

学生の場合はローポリにこだわらない

学生さんの3D作品で多いのが、ローポリゴンのモデルとテクスチャを載せているケースです。

 

これも止めたほうがいいでしょう。

 

ハイポリモデルからベイクしたノーマルマップを割り当ててあるローポリモデルならまだいいのですが、そうではないローポリモデルは、どうしてもクオリティが低く見えます。

 

ローポリモデルの作成のコツなどは、業界に入ってからいくらでも学ぶことができます。少ないポリゴン数でどれくらい表現ができるかをアピールするより、まずは純粋な見た目のクオリティを追求しましょう。ポリゴン数はいくら多くても構いません。

 

学生さんを採用する場合、採用担当者がみたいのは、デザイナーとしての素質です。

 

ローポリモデルができるかどうかは、業界慣れしているかどうかのテクニックになります。学生のポートフォリオにローポリモデルは必要ありません。それよりもまずはクオリティを重視した作品を仕上げましょう。

 

まとめ ー いくつか重要点を箇条書きで

ポートフォリオの作品の一つ一つに解説のテキストを付けると良いでしょう。

  • 使用したツール
  • 制作時間
  • 制作意図
  • 作成する上で注意した点

作品のタイトルはあっても良いのですが、世界観やキャラクターの説明は不要なので省きましょう。プランナーでの応募なら話は別ですが、デザイナーの場合は自分で創作したキャラの説明などは、採用担当者は読んでいません。

 

まとめとしてポートフォリオに関する重要点を箇条書きにします。参考になれば幸いです。

  • デッサンは必ず載せる
  • 美少女だらけのポートフォリオにしない
  • 違うモチーフの作品を載せる
  • (学生の場合は)ローポリモデルは載せない
  • 自己紹介は必ず掲載
  • 自信のない作品は載せない
  • 作品の説明を記載する

これに加えて、エフェクトデザイナーやモーションデザイナーの場合は動画が必須です。3DCGデザイナーでも動画がある場合は用意したほうがいいでしょう。2Dデザイナーでも、Live2Dなどが使える方はその動画を用意したほうがいいですね。

 

自分が新卒採用も担当していたこともあり、いろいろと書いてしまいました。

ゲーム業界を目指すデザイナーさんの一助になれば幸いです。