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波よ聞いてくれ4 世にも珍しいラジオを舞台にしたマンガ

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著者は無限の住人と同じ人、というとすぐに分かると思います。

沙村広明氏によるラジオ局を舞台にした現代劇です。

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札幌のカレー店でウエイトレスをしていた鼓田ミナレが、ひょんなことからラジオの深夜番組のDJになり、ドタバタ劇を繰り広げます。

刀もアクションも血仙蟲も槇絵もでてきませんので、ご注意ください。

(ルックスが似ている女性はでてきますがw)

 

鼓田ミナレのキャラクターがおもしろい

主人公の鼓田ミナレは元々はウエイトレスです。いや、4巻でもウエイトレスとして働いているのですが、ラジオのDJは報酬が少なく、ウエイトレスとDJの二足のわらじを履いています。

 

このミナレの性格と身体能力とDJの能力?が抜きん出ています。

 

ラジオで好きなようにしゃべって、といわれて、私は3分間もしゃべる自信はありません。アドリブで5分間しゃべって、といわれたら土下座して謝るでしょう。

 

それを一度も噛むことなくしゃべり続け、しかも話がおもしろい、というスキルを持った娘が鼓田ミナレです。

(ある登場人物からは「歩く放送事故」と揶揄されていますが)

 

容姿は美人なのですが、中身は半分くらい男性が入っています。いや、でも根っこは女性なのかな。

 

キャラクター同士の会話のキャッチボールが秀逸

「波よ聞いてくれ」は無限の住人と同じ著者の作品、という理由で読み始めました。でも、最初は現代劇だったので少し不安だったんですよね。

 

アクションがないマンガでもおもしろいのかどうか。

 

それは杞憂でした。十二分に楽しめます。ストーリー展開もいいのですが、それ以上にキャラクター同士の会話のキャッチボールだけで楽しい、といっていいでしょう。

 

4巻には鼓田ミナレが勤務するマスターとの会話があるのですが、話がある、というマスターに対して、

「愛人契約なら加えて給料アップが欲しいところです」

と返すミナレと、お前と愛人契約を結ぶくらいならキリンを選ぶ、とさらに返すマスター・・・一時が万事で、登場するキャラクターの会話がどのシーンも素晴らしい出来です。

 

著者の方がかなり練り込まれて会話を作っているのか、それとも元々センスがいいのかもしれません。

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まとめ ー アクションはなくとも十二分に楽しめるラジオマンガ

無限の住人と違って手足が飛んだり、剣戟アクションがあるわけではありません。

それでも十二分に楽しめるのは、前述したようにキャラクターの会話のキャッチボールがあるからでしょう。

 

もちろんストーリーも、意外な展開があったりします。4巻にくるまでは殺人事件?に巻き込まれたりもあるので、未読の方はぜひ1巻からどうぞ~

 

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もちろん私は全巻所有していまっす(^-^)