マンガでよくわかるエッセンシャル思考 99%の無駄を捨て1%に集中する
「エッセンシャル思考」という考え方を一言で説明すると、99%の無駄を捨て1%に集中する、ということになります。
簡単そうでいて難しい言葉ですね。
たとえば自分が好きな仕事を頼まれたとします。でも、今の自分の仕事の状況が詰まっている。そういうときに仕事を断るのには勇気が要ります。もし相手が上司やクライアントだった場合はなおさらそうでしょう。
私自身も、断るほうが精神的にしんどいので、つい「ああ、大丈夫ですよ」と返事して、残業や休出して何とか対応したことが何度もあります。
そういう自分に対して、本当にそれをやるべきかどうかを考えさせてくれる本です。
今回、読んだのはマンガ版です。そのうち原著のほうも読んでみよう^^
マンガはストーリー仕立てで読みやすい
教師の田辺貴代(たなべ きよ)は、優秀なだけに他の先生から色々な仕事をいつも頼まれている。教頭先生からも学年主任になる話があったりと、忙しい日々を過ごしている。
そんなときに参加した同窓会で、子どもの頃によく一緒に本を読んでいた前沢塁(まえさわ るい)と再会する。
「好きなことをしてる?」
という前沢の問いに、忙しくて好きな読書ができていない貴代は反発するが、仕事は断ればいい、という前沢の言葉に動揺する。
最初は前沢の言葉に反発していた貴代も、前沢が話す「99%の無駄をすて1%に集中する」というエッセンシャル思考の考え方に次第に惹かれ・・・
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エッセンシャル思考とは
既に何度か出てきていますが、99%の無駄を捨て1%に集中するというのが、エッセンシャル思考の根本的な考え方です。そのためには考え方を変える必要があると説いています。
- やらなくては
- どれも大事
- 全部できる
という考え方を、以下のように置き換えます。
- やらなくては、ではなく、やると決める
- どれも大事、ではなく、大事なものはめったにない
- 全部できる、ではなく、なんでもできるが全部はやらない
1番めはその通りですね。ひょっとしたら以前にも書いたかもしれませんが、転職したい、と書いている人は永遠に転職できません。転職する、と決めた人だけが転職できるのです。
2番めと3番めはどうでしょう。
スレた私には、自己啓発本を素直に受け止めることは難しいようです(^^;
大事なものは色々あるし、好奇心旺盛なので色んなものに手を出したい、というのが私の考えなのですが・・・それはやっぱり難しいかな。
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仕事を断る技術と90点は0点
この本は、エッセンシャル思考と呼ばれる思考法について色々と記載されています。マンガ版とはいえ、内容はもりだくさんです。
参考になるな、と思ったのは、仕事を断る技術と90点は0点という考え方です。
仕事を断る技術というのは、具体的に8項目に渡って仕事の断り方を紹介しています。相手が上司であっても、使えそうな項目がいくつかあるので、早速、職場で使ってみようと目論んでいます。
90点は0点というのは、90点以上が自分が取り組むべきことで、それ以外はたとえ30点であっても、65点であってもやらない、という考え方です。
これはおもしろいですね。
たとえば、ブロガーにとっては切っても切れないアフィリエイトですが、書く人にとってアフィリエイトをやりたい気持ちが70点くらいであれば、それはもうスパっと切ってしまってやらないほうがいい、ということになります。
本当に自分のやりたいことだけに集中するための判断の方法として、90点に届かないものはやらない、という考え方は優れているのではないでしょうか。
まとめ ー エッセンシャル思考は考え方の指標として
エッセンシャル思考は考え方の指標の一つとして参考になります。
上司や同僚から仕事を頼まれても、自分が集中したい1%と合致していないものであれば、断ってしまえばいいのです。
もちろん断ることだけがエッセンシャル思考の全てではありません。小さな成功を積み重ねることなど、いい考え方だな、と思える内容が、この本には詰まっています。