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名前に「藤」が付く人は「藤原氏」の子孫? 日本の苗字の由来について調べてみた。

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浅井長政の浅井を「あさい」と読むのか「あざい」と読むのか、気になったので記事にしてみたのですが、それからさらに日本人の苗字について気になったので、色々と調べてみました。

 

これが調べ始めるとおもしろいですね。日本人の苗字は約30万近くもあるそうです。海外の国と比べるとダントツに多いようです。

  • アメリカ 約150万
  • イタリア 約35万
  • 中国 約500
  • 韓国 約250

アメリカの苗字が多いのは移民国家だからでしょう。イタリアは地域によって接尾辞が付くことから苗字が多くなっているようです。日本は大和民族が大半を締めるのに、これだけ苗字の数があるのはおもしろいですね。

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名前に「藤」がつくのは「藤原氏」の子孫

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(出典 Wikipedia「藤原鎌足」)

 

苗字で一番分かりやすいのが、「藤」という文字が入る人でしょう。この「藤」は藤原鎌足から始まる藤原氏の子孫の可能性があります。

 

加賀の国に土着した藤原氏は、他の地域の藤原氏と区別するために「加藤」を名乗り、同じように伊勢に移り住んだ藤原氏は伊藤と名乗るようになりました。

 

斉藤(斎藤)という苗字もありますが、これは地名ではなく斎宮が由来です。神に使えるようになった藤原氏が「斉藤(斎藤)」さんになったようです。

 

日本で一番多いといわれている「佐藤」の場合は二つのケースが考えられるそうです。

  • 左衛門尉という官職から
  • 佐野などの地名から

特に左衛門尉系の「佐藤」さんは、平将門を討伐した藤原秀郷の一族が左衛門尉の官職についたことから、東日本を中心に広まったそうです。

 

鈴木さんは神に仕えた神主

佐藤さんと並んで多い苗字が「鈴木」です。この苗字の由来は、日本人には重要な米の豊作に関係しているそうです。

 

「鈴木」姓を持つ人々の大元は、紀州熊野の神主の出身だそうです。豊作を招くために田んぼに一本の棒を立てて神に願い、降臨した稲魂が入った種米を蒔くと翌年は豊作になったといわれています。

 

熊野を中心に伊勢を越えて東海道や東日本に広まり、一部の人は紀州に土着して雑賀を名乗ったりしました。雑賀孫市で有名な鈴木重秀や、源義経に付き従った鈴木三郎重家が有名ですね。

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小林は多くてなぜ林や大林は少ないのか?

「小林」も日本で多い苗字の一つですが、意外にも「林」や「大林」はそれほど多くはありません。

  • 小林さん 約85万人
  • 林さん 約40万人
  • 大林さん 約3万人

小林さんが一番多い理由は、林や大林には人が住みにくいからだそうです。

 

田んぼを耕すのに大きな林では開墾が大変です。生活していくためには薪は必要なので、林で手に入れる必要があります。それらに便利なのが「小さな林」なので、「林」が付く苗字では「小林」が一番多くなったそうです。

 

思わず感心する珍しい苗字

有名な苗字の由来を紹介してきたので、珍しい苗字も紹介してみます。

 

小鳥遊(たかなし)

小鳥が飛んでいることから鷹がいないという意味で「たかなし」と呼ぶそうです。思わず座布団を上げたくなるくらい上手いネーミングですね。

 

四月一日(わたぬき)

冬を越えて4月になり、暖かくなってくると、服に入れていた綿を抜くことから四月一日と書いて「わたぬき」と呼ぶようになりました。

 

まとめ ー 日本の苗字はバリエーションに富んでいておもしろい

日本の苗字はバリエーションに富んでいておもしろいですね。明治8年の苗字必称令もあり、それまで苗字を持たなかった人が適当に苗字を作られた例もあるので、必ずしも由緒正しい苗字という訳ではないのですが、それでもこれだけ種類があるのは楽しいですね。

 

私の苗字も実は珍しく、検索してみたら日本で10数人しか居ないようです。

 

10数人しか居ない、ということは自分の親戚だけということになりますね。ご先祖さんが何をしていたのかは分かりませんが、せっかく珍しい苗字なので、後世に伝わるようにしたいと思います。