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世界史の名言8選。数百年を経ても残った英雄たちの言葉

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私は名言やライフハックが好きで、気になった言葉や名言をよくメモっています。その中から今回は歴史上の英雄が言った言葉を紹介します。中には名言ではなく迷言といってしまっていいものもあるのですが、それもまた歴史や言葉のおもしろさということで、ご容赦いただければと思います。

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私は一頭の羊に率いられたライオンの群れを恐れない。しかし一頭のライオンに率いられた羊の群れを恐れる。 アレクサンドロス大王

アレクサンドロス大王ことアレクサンドロス三世の言葉です。のちにナポレオンが引用し、作家の田中芳樹氏も小説の中で用いています。

 

組織はリーダーによって決まる、ということをこれほど明確に表した言葉もないですね。

 

王侯将相いずくんぞ種あらんや 陳勝

秦末の反乱指導者で、陳勝・呉広の乱の引き起こした陳勝の言葉です。王侯や将軍、宰相であっても特別な人間ではない、誰でもなれるはずだ、という意味の言葉です。陳勝は挙兵時にこの言葉を叫んだといわれています。

 

陳勝・呉広の乱は秦の将軍である章邯らによって鎮圧されてしまいますが、その元には項羽や劉封など多くの英雄が集まり、倒秦の原動力になりました。

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ブルータスよ、お前もか カエサル

ユリウス・カエサルは昔はジュリアス・シーザーという英語読みの方が一般的でした。ここでは近年の流れでカエサルで進めます。

 

カエサルの言葉としては「賽は投げられた」の方が有名かもしれませんが、個人的に「ブルータスよ、お前もか」の方が好きなのでピックアップしてみました。

 

ブルータスはカエサルの腹心の一人ですが、実は息子だったという説もあります。いずれにせよ信頼していた仲間に裏切られたカエサルの最期の言葉は、2000年を経ても後世に残りました。

 

日出処の天子、書を日没する処の天子に致す 聖徳太子

最近の教科書では聖徳太子ではなく、厩戸皇子と記載されることが多くなっているそうです。

 

聖徳太子は小野妹子を団長とする使節団を、隋の煬帝に派遣しました。小野妹子に託した手紙には、「日出処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無しや」と冒頭に書かれており、これを見た煬帝は激怒したといわれています。

 

単純に太陽の昇る方角と沈む方角を表現したという意見もありますが、聖徳太子ほどの人が、文章の与える影響を考えなかったはずがありません。中国の皇帝とも対等であるという意図を手紙に込めたのでしょうね。

 

気をつけろ、悪魔は解き放たれた フィリップ2世

この時代のヨーロッパの王は色々なアダ名があっておもしろいですね。

  • 懺悔王 エドワード
  • 尊厳王 フィリップ2世
  • 欠地王 ジョン王
  • 獅子心王 リチャード1世

フランスのカペー朝の王であるフィリップ2世のこの言葉の対象は、獅子心王と呼ばれたリチャード1世を指しています。彼はその生涯のほとんどを戦陣で過ごし、イングランドで過ごした期間はごくわずかでした。

 

リチャード1世はアイユーブ朝の創始者であるサラディンとの戦いで消耗し、その帰路で捕虜になってしまいます。イングランド側が多額の身代金を用意したことで解放されるのですが、その際にフィリップ2世がジョン王に伝えた言葉として後世に残りました。

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パンがなければケーキを食べればいいじゃない マリー・アントワネット

実はこの見出しには偽りがあります。この言葉はマリー・アントワネットの言葉ではありません。誰の言葉かも実は分かっていません。

 

初出はジャン・ジャック・ルソーの書籍に記載されています。正確には「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない」だそうです。ブリオッシュは高級なパンのことですね。ルソーの創作ともいわれています。

 

不可能という言葉はフランス語にはない ナポレオン

「余の辞書に不可能という文字はない」という名言で記憶している人も多いかと思います。ナポレオンは日頃からよくこの言葉を使っていたといわれ、それが転じて「余の辞書には・・・」という表現になったといわれています。

 

会議は踊る、されど進まず メッテルニヒ

ナポレオン後の体制を話し合うために、各国の代表が集まってオーストリアのウィーンで会議が開かれました。いわゆる「ウィーン会議」ですが、その議長を務めたのがオーストリアの外相だったメッテルニヒです。

 

会議は踊る、されど進まず」という言葉はウィーン会議自体を揶揄したものなので、メッテルニヒ自身の言葉ではありません。これも見出しに偽りありかな(^^;

 

この言葉を発したのはオーストリア貴族のシャルル・ジョゼフです。著述家でもあった彼は、舞踏会ばかりで会議が進まないことをこの言葉で評したのでしょう。

 

まとめ ー 数百年も前の言葉が後世に伝わる

 

数百年、数千年も前の言葉が後世に伝わるのは不思議な気がします。

 

個人的には教訓もなにもない、カエサルの最期の言葉が好きだったりします。カエサルは後継者にブルータスを指名していたともいわれており、それだけ信頼していたようですが、そのブルータスが暗殺団に加わっていたことがよほどショックだったのでしょう。

 

日本史でも名言は山のようにあるのですが、今回は聖徳太子だけを選びました。そのうち戦国武将編も書いてみたいですね。例によっていつになるかはわかりませんが(^^;