誰も見ていない時間

ゲーム、読書、マンガ、ライフハックなどの雑記

ゲーム会社のキャラクターデザイナーを目指すなら覚悟が必要

スポンサーリンク

2D系のデザイナーの採用面接をしていると「キャラクターデザイナーになりたい」といわれる方が多くおられます。

 

その気持ちは分かります。私は落書き程度にしか絵を描かない人ですが、それでも一番描いていて楽しいのがキャラクターです。それも人の顔を描くのが楽しいですね。よく仕事の合間に、変なおじさんの顔を描いたりしていますw

 

閑話休題。

 

集合イラスト私もデザイナーの端くれなので、キャラクターデザイナーになりたい、という気持ちは分かります。

 

ただ、残念ながらキャラクターデザイナーとして採用される可能性は高くありません。

 

 

キャラクターデザイナーの需要が少ない

ゲーム会社において、そのそもキャラクターデザイナーの需要が少ないのです。ゲームの種類や規模にもよりますが、開発チームでキャラクターデザインを担当するのは一人か二人です。

 

これがIP(版権)ものだったり、外部のイラストレーターを起用したりする場合は、社内にキャラクターデザイナーがゼロのケースもあります。

 

実際のゲームを想像してもらえれば分かります。

  • キャラクターデザインの必要のないゲーム
  • 有名マンガ家や外部イラストレーターを起用
  • キャラクターデザインをするのは開発初期だけ

 

コンシューマーゲームが肥大化しているとはいえ、キャラクターデザイナーの需要は多くありません。元々、少ないポジションなので、そこを目指すのはかなりの覚悟が必要です。

 

ソーシャルゲームの場合はガチャがあり、定期的にキャラクターを追加したりするので、コンシューマーよりはキャラクターデザイナーの需要は高くなりますが。

 

専門学校にはキャラクターデザイン科があるが・・・

ゲーム系の専門学校にはキャラクターデザイン科という学科があります。それも一つや二つではなく、多くの専門学校に存在します。

 

これはゲーム業界で需要があるからではありません。キャラクターデザイナーを志望する学生が多いので、学校が生徒を集めるために設置しているのです。

 

学校も法人である以上、生徒を集めて経営していく必要があります。そのために人気の学科を用意して生徒を集めているのです。

スポンサーリンク

 

 

キャラクターデザイナーとしてゲーム会社に入るには

キャラクターデザイナーを目指す人のポートフォリオは、キャラクターで溢れています。そして描かれているのは若い女性か男性ばかりです。

 

はっきりいって採用されません。特に女の子の顔ばっかり描いてくる人は99%不採用になります。プロ並みの画力があれば話は別ですが。

 

どうしてもキャラクターデザイナーになりたい、という方は、ポートフォリオには老若男女を全てを描くようにしましょう。

  • シワのあるおじいちゃん
  • 筋肉もりもりの男性
  • 愛らしい子ども
  • 動物
  • モンスター

などなど、老若男女に加えて動物やモンスターもあると良いでしょう。さらには背景やアイテムもあるともっと良いと思います。

 

仕事で絵を描くとなると、様々なものを描くことになります。いろんなものを描くスキルが最終的にキャラクターデザイナーへの道へと繋がります。

 

まとめ ー キャラクターデザイナーを目指すなら覚悟が必要

キャラクターデザイナーを目指すなら覚悟が必要です。とにかく需要が少ないポジションなので。

 

ゲーム会社で2DCGデザイナーを募集している場合、キャラクターデザインだけではなく2DUIやロゴ、各種イラストなどの作業を含むことが大半です。

 

それらも担当することから始めて、スキルを高めてからキャラクターデザインをする立場を目指すのが良いと思います。面接で「キャラクターデザインだけをやりたいです!」というとかなりの確率で落とされます。

 

もしくは逆説的ですが、ゲーム会社に入らずイラストレーターやマンガ家になることですね。ソーシャルゲームのキャラクターデザインを誰が担当しているかを調べてみればすぐに理由は分かると思います。社内デザイナーではなく外部の著名イラストレーターが、キャラクターデザインを担当しているケースが大半だと思います。

 

専門学校の先生は学生に、キャラクターデザイナーというポジションは需要が少ないから目指すな、と言うことはないでしょう。でも、実際の需要は多くないと知っていていただければ幸いです。

 

・・・今回の記事は専門学校の先生に怒られそうですが、あまりにもキャラクターデザイナーを志望する生徒さんが多いので、つい書いてしまいました(^^;