バイトテロで利益を得ている人は存在するのかマジメに考えてみる

最近、少し落ち着きましたが、バイトテロと呼ばれる主にアルバイトによるSNSへの写真投稿および炎上事件が相次ぎました。中には閉店に追い込まれたお店もあり、正直なところあまり気分の良いニュースではありません。

バイトテロを起こした方も、事後になってから事の重大さを悟り、訴訟になってしまって、当事者はひたすら泣いているというニュースを耳にしたこともあります。

このバイトテロですが、これで利益を得ている人は居るのでしょうか。

事件を起こした人も起こされた側も、プラスになることは何もないような気がします。

世の中には炎上サイトと呼ばれる炎上のまとめサイトがあります。このサイトの運営者は、炎上した事件を記事にすることで利益を得ています。

炎上記事はトレンドに乗れば大きなアクセスが見込めるうえに、ほぼノーリスクで広告収入を得ることができます。

・・・と、ここまで書いて自分も同罪だなと思い至りました。

このブログから（毎月少しですが）収入を得ているので、バイトテロについて記事にすると、炎上事件のまとめサイトを運営している人と、あまり変わりはないのかもしれません。

まあ、私の場合はバイトテロのニュースも一段落した時期に書いているので、利益が入ってくるかどうかもわかりませんが。

話を変えてグリコ森永事件の犯人の目的について書いてみます。

こう書いただけで、この記事の「オチ」が分かった方は株式投資に詳しい方でしょう。グリコ森永事件の犯人の目的は今でも明確には分かっていません。ただ一説にいわれているのは食品会社を狙った株の空売りです。

空売りとは自分が所有していない株を売って利益を得ることです。株は買うだけではなく、売りから入ることもでき、持っていない株を売ることから空売りと呼ばれています。

普通は「この会社の株は上がる」と思って株を買うのですが、「この会社の株は下がる」ということが分かっていたら、その会社の株を空売りすることで大きな利益を得ることができるのです。

グリコ森永事件では食品への毒を入れたという脅迫があり、ターゲットにされた商品会社の株価が一時期大きく下がりました。株価が下がることがわかっていれば、株の空売りで利益を得ることができるのです。

もっとも私が気づくくらいのことは、当時の警察もすぐに気づいていたでしょうから、空売りで利益を得た人の中には、犯人は居なかったのかもしれませんが。

では、バイトテロのあった会社の株の空売りで利益を得ることはできるのでしょうか。

普通に考えれば無理だと思います。

どの時期にどの会社がバイトテロが発生するのか予測するのは不可能です。

穿ちすぎた見方をすれば、人を雇ってレストランなどに就職させてバイトテロを依頼する、というのも考えられますが、リスクが大きすぎてまずありえないでしょう。

現実的な線でいえば、最初にバイトテロがニュースになったときに、他の食品会社の株式を空売りする、くらいでしょうか。

バイトテロが発生すると、関連して一昔前の炎上動画が取り上げられることがあります。それもあってレストランなどを運営している会社の株価が軒並み下がります。もっとも、下がったとしても一時的な動きでほとんどはすぐに戻しているのですが。

バイトテロでの利益は、空売りで利益を得ている可能性はあるものの、非常に難しいといえるでしょう。

バイトテロの当該企業の株式の空売りは、狙ってできるものではありません。唯一可能性がありそうなのは、上に書いた関連する会社の株の空売りですが、これも確実とはいえないので、難しいところですね。

バイトテロで利益を得ている人が居るのかどうかよりも、バイトテロそのものがないほうが良い世の中なのは間違いないので、あまり利益なども考えないほうが良いかもしれません。

というこの記事自体を否定したところで(^^;、今日はこの辺で。

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