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間違いやすい日本語11選。自分の備忘録を兼ねたまとめ

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私は高校生のころまで「厨房」を「ずぼう」と読んでいましたw

 

私の場合は単なるバカですが、それでなくても世の中には間違いやすい日本語がいくつかあります。

 

既に誤用の方が一般的になっている言葉さえあります。誤用が広まってしまった言葉でも、知っていてワザと使っているのであればいいのですが、本来の意味を知らずに間違ったまま使っているのはまずいですよね

 

今回は私が知っている間違いやすい日本語を、備忘録を兼ねてまとめてみました。

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間違いやすい日本語11選

割愛

惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。

プレゼンの途中で、ここは割愛します、といった場合、

「本当はすごく話したいが省略します」という意味です。単に省略と同義語ではない点に注意が必要ですね。

 

うがつ

人情の機微に巧みに触れる。物事の本質をうまく的確に言い表す。

よく「うがった見方をすれば~」という言い方をするが、それは「裏を読めば~」という意味ではなく「物事の本質を見れば~」という意味になります。

 

「うがち過ぎた見方をすれば~」という言葉だと、「本質を捉えようとするあまり、逆に本質から外れた見方になること」ですね。

 

的を射る

うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。

これは言葉の意味を間違える人はあまり居ないと思いますが、「的を得る」という誤用が多いと思います。的は射るもので、当が得るものです。得るという言葉を使うなら「当を得る」が正解ですね。

 

役不足

力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。また、そのさま。

役者不足というと本人の実力が低いという意味ですが、役不足だと役目が不相応に軽いことになります。「課長の代わりなんて僕には役不足ですよ」というと、課長という役職は私には軽すぎる、という意味です。上司に向かって間違って使うと怖いですね。

 

汚名挽回

言葉そのものが間違っているので、注釈が付けられません・・・

一度傷ついた名誉を取り戻すこと、であれば「名誉挽回」が正しい使い方です。「汚名返上」という四字熟語があるように、汚名は返上するものですね。

ジェリド・メサよ、汚名を挽回してどうする^^;

 

貴様

目上の相手に対して、尊敬の気持ちを含めて用いた語。

元々は相手に対して敬意を払って使う言葉だったのですが、こちらはもう誤用が一般的になっているので、逆に本来の意味で使わないほうがいいでしょう。

 

でも専門学校に訪問したときなどは、貴校の生徒さんは・・・、と話したりしますし、会社でも文書などでは貴社と使いますね。貴様だけは別の意味が広まってしまったようです。

 

舌の先の乾かぬうちに

これも汚名挽回と同じで言葉自体が間違っているケースです。ただしくは「舌の根も乾かぬうちに」ですね。意味は「以前の話してから、それほど時間もたっていないのに違う話をすること」です。

 

潮時

物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。

ここが潮時だな、という言葉は「ここがあきらめどきだな」という意味ではありません。本来は「ここがチャンスだな」という意味です。

 

2時間ドラマのラストで、逃亡していた主人公が自首するときに「ここが潮時だな」と話していたのを観たことがあります。これも誤用ですね。ただこの言葉も誤用の方が一般的になりつつあります。

 

失笑

思わず笑い出してしまうこと。おかしさのあまり噴き出すこと。

もっとも多い誤用は「呆れて笑いも出ない」です。あいつのミスに失笑した、という言葉は、あいつのミスに呆れた、という意味で使われますが、これも誤用になりますね。

 

おっとり刀

急な出来事で、刀を腰に差す暇もなく、手に持ったままであること。急いで駆けつけることの形容に用いる。

おっとり刀で駆けつける、というと、遅れてのんびり駆けつける、という意味に解釈するかもしれませんが、そうではありません。「急いで駆けつける」というのが本来の意味です。

 

同じ意味が重なっている言葉

  • 未だ未完成
  • 最後の追い込みに入った
  • 射程距離が長い
  • すべて一任する
  • 加工を加える

11個目はまとめて記載します。上記は全て同じ意味が重なって使用されているケースです。重ね言葉という日本語の誤用ですね。

たとえば「未完成」という言葉であれば、それだけで「未だ完成していない」という意味なので、未だは不要です。それぞれ正しくは下記のように記載します。

  • 未完成
  • 追い込みに入った
  • 射程が長い
  • 一任する
  • 加工する

 

まとめ ー 正しい日本語を使ったほうが良いよね

私が日本語の誤用に興味を持ったのは、以前に読んだ新井素子の小説がきっかけです。その小説の一文に「的は得るものではなく、射るものだ」と書かれていました。小説のタイトルは忘れてしまったのですが、その言葉だけは今でも覚えています。

 

なにしろ、それまで私は「的を得る」と思い込んでいて、普通に使っていたので。「厨房」を「ずぼう」は高校生の記憶違いですが、社会人になっての誤用は・・・

 

ああ、穴があったら入りたい^^;