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コンシューマーゲームとソーシャルゲームの垣根は失くなりそうで失くならない

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ゲーム業界の最大のイベントE3関連のニュースを追いながら、漠然と頭に浮かんだことがあります。それはソーシャルゲームとコンシューマーゲームの垣根ってだんだんと失くなっていきそうで、なかなか失くならないなあ、ということでした。

 

以前はいずれ失くなっちゃうんだろうなー、と考えていたのですが、しばらくはこの状態が続きそうな気がします。この辺りを今日はちょっと思いつくままに書いてみようと思います。

 

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ちなみにここでいうコンシューマーゲームとは、ゲーム専用機で遊ぶゲームのことだと考えていただければ大丈夫です。呼び方は家庭用ゲームでも、コンソールゲームでもいいのですが。

 

コンシューマーゲームとソーシャルゲームの最大の違い

コンシューマーゲームとソーシャルゲームの最大の違いは、開発費の回収方法です。ユーザーさんにはあまり意識はないかもしれないのですが、これが最大の違いです。

 

コンシューマーゲームはリリースされたときに、ユーザーが最初にお金を支払ってゲームを購入します。開発費はこのときに回収されます。開発費を上回って利益が出るかどうかは、売り上げ本数にもよります。

 

一方のソーシャルゲームは、リリースした時点から開発費の回収がスタートします。開発費が回収できるどうかは、運営期間で上げられる利益に左右されます。

 

コンシューマーゲームはリリース後はDLCはあるにせよ、基本的に開発費が追加でかかることはありません。ところがソーシャルゲームは運営があるため、開発費を回収する期間でも経費が発生します。

 

そのため開発費の回収が見込めないことが確定した時点で、ソーシャルゲームはサービスを終了します。ゲーム自体が遊べなくなるのです。一方のコンシューマーゲームは開発費の回収ができない程度の売り上げだったとしても、遊べなくなることはありません。

 

ネットに繋がることで、コンシューマーゲームがソシャゲ化すると思っていた

最近のコンシューマーゲームにはほとんどといっていいくらい、ネットに接続する機能がついています。ソシャゲのようなイベント配信やDLC(ダウンロードコンテンツ)があるコンシューマーゲームも多くあります。

 

コンシューマーゲームがネットに繋がることで、だんだんとソーシャルゲームに近くなってくるのかと考えていました。でも、今は近くなりそうでならないものだなーと考えています。

 

その理由は、今でもコンシューマーゲームは、ユーザーのデータが掴めてないことにあります。

 

コンシューマーゲームは今もデータが分からない

コンシューマーゲームもネットに繋がることで、かなりデータが取れるようになってきています。それでもソーシャルゲームに比べれば限定的です。ネットに繋がらないと遊べないソーシャルゲームとは、元々の考え方が違うといってもいいくらいです。

 

ゲーム機をネットに接続していないユーザーも多くいますし、繋いでいたとしてもプレイせずに積みゲーにしている人も居るでしょう。もし、中古でゲームを買ったり、友人に貸したりしても、コンシューマーゲームでは把握することはできません。

 

モンスターハンターワールドを友達に貸したり、ということはできても、パズドラを友人に貸したりはできませんよね。

 

ソーシャルゲームの元々の意味は、ソーシャルネットワーク上で遊べるゲームです。コンシューマーゲームがネットに繋がるようになってきたとしても、元々の立ち位置が違うものなのでしょう。

 

まとめ ー 融合するのはまだまだ先かな

以前はコンシューマーゲームとソーシャルゲームの垣根はだんだんとなくなって、最後は融合していくものだと思っていました。ゲーム機がネットに組み込まれることで、ソーシャルゲームのようなシステムになってくと考えていたのです。

 

でも、最近はそうはならないのではないか、と考えています。コンシューマーゲームとソーシャルゲームの根本にある、開発費の回収方法が変わらない限り、融合することはないのかもしれません。

 

あったとしても、かなり先になりそうですね。