VRoidの衝撃。ソフトが進化するとデザイナーにとって重要なのは？
発表されてからCG業界で話題になっているソフトウェアがあります。pixivのVRoidです。
当初は、VTuber作成用のソフトか。最近はVTuberが流行ってるなー、くらいにしか考えてなかったのですが、今は大きな可能性を秘めているソフトだと感じています。絵を描くように3Dモデルができる、とまでいうと言い過ぎかもしれませんが、それに近いところまできているような気がします。
まずはその紹介動画を。
3DCGもここまできたかー、という感じですね。
近い将来はVRのヘッドセットをかぶって、VRグラブでCGを作成する時代がくるかもしれませんね。
VRoidの何がすごいのか
デモ映像を観ていただければ分かりますが、VRoidは絵を描くようにモデルを作成することができます。髪を作成するのに通常の3Dソフトであれば、ポリゴンを押し出したり、頂点を移動させたりといった作業が必要です。
3Dで美女を作る【第１回】。Mayaでの顔の作り方の序盤を紹介
手前味噌で恐縮ですが、私の3DCGモデル作成の記事です。通常はこのような工程が必要なのですが、これらが必要なくなる可能性があるのです。
瞳を描き込むのにも、テクスチャを用意して、UV展開したモデルに貼って・・・という工程は必要ないようです。動画をみる限りでは、直接ペイントするだけでモデルに反映されているようです。3Dペイント機能も併せ持ったソフトウェアといえそうです。
無料であり商用利用も可能
このVRoidですが、リリースされた情報を読む限りでは無料で利用できるようです。しかも商用利用も可能だとか。
無料で商用利用も可能というところに大きな可能性を感じます。ただ開発元がどうやって利益を得るのかが気になります。
憶測になってしまいますが、作成できるキャラクターの形状がある程度限られていて、頭身や見た目の異なるモデルは有料という形でしょうか。
例えば「テライユキ」モデルは別売で◯◯円、という形になるのかな。
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デザイナーにとって重要なのは道具が使えることではない
VRoidの発表を受けて、3DCGデザイナーの仕事が減るのでは？、という声もちらほら見かけますが、その点については私は楽観視しています。それはデザイナーにとって重要なのは道具を使えることではないからです。
画家が、私はこの絵筆を使うことにかけては誰にも負けない、ということはないでしょう。それと同じように、3DCGデザイナーにとって重要なのは道具であるソフトウェアではありません。
3DCGソフトウェアは操作が複雑なだけに（覚えてしまえばそれほど難しくはないと思いますが）、使いこなすことが3DCGデザイナーとしての技量のように思われることがあるかもしれません。でも、実際に重要なのは何を作るのかや、作った作品のクオリティであって、道具を使いこなすことではないのです。
まとめ ー ソフトウェアを使いこなして作品を作ろうぜ
個人的にはVRoidのようなソフトウェアの登場は大歓迎です^^
3Dモデルを作成するのに面倒な工程を省略できるのでは、とちょっと期待しています。
そして個人制作のハードルが低くなると良いですね。昔は3DCGというとシリコングラフィックスのワークステーションと、数百万もする3DCGソフトウェアで作成していたのですが、これから先は家庭用PCでVRoid、という時代がくるかもしれません。
私自身もこれからどんどん作品を作ろうと思います。
まずは3DCG美女を完成させないとなー。
