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採用担当者が教える「答えのない質問」に対する正しい解答の仕方

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私は中小企業で採用担当をしています。そのため採用面談の質問も、どういう質問が有効なのか色々と勉強してきました。応募者も採用面談での対応には気を使うと思いますが、採用担当者にとってもそれは同じです。

 

何しろ短時間で、

  • 応募者がどういう人なのか
  • 採用して会社にとってプラスになる人なのか

を見極める必要があります。そのため、どういう質問をすれば応募者の本音を引き出せるのか、いつも悩みつつ質問しています。

 

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最近、採用面談でときどき質問されるのが「答えのない質問」です。正確には「答えはあるけど簡単に答えられない質問」というべきでしょうか。

 

答えのない質問の代表例

「答えのない質問」もしくは「答えはあるけど簡単に答えられない質問」(ややこしいな(^^;)の代表例を記載してみます。

  • アメリカ合衆国の失業者数を答えてください。
  • スペインのサッカー人口は何人だと思いますか。
  • 中国で自動車運転免許を所持している人は何人くらいでしょうか。

はい。嫌な質問ですねー(^^;

採用面談でこういう質問が出てきたら、固まってしまいそうですが、実際にこういう質問をする企業も存在します。代表的なところでいうとGoogleでしょうか。

 

私自身がGoogle採用面談を受けたことがないので、本当かどうかはわかりませんが、Googleの採用面談では、こういう答えのない質問を必ずするそうです。

 

答えのない質問にも答えはあるが・・・

答えのない質問、といってももちろん答えは存在します。例えばアメリカ合衆国の失業者数はアメリカの労働統計局が発表しています。

 

 

でも、採用担当者が知りたいのは、応募者が博学かどうかではありません。正確なアメリカの失業者数を答える必要はないのです。

 

採用担当者が知りたいのは、応募者の「答えのない質問」に対する対応です。

 

答えのない質問への答え方

ではどのような解答が優れているのか、模範解答を記載してみます。

アメリカの失業者数を知るためには、まずアメリカの人口を考える必要があります。

 

アメリカの総人口はおそらく3.2億人くらいだったと思います

 

 

 

何度か書いていますが、細かい数字は間違っていてもかまいません。まあ、アメリカの人口くらいは覚えていて欲しいかなと思いますが。

 

失業者数を出すためには労働人口を考える必要があると思うので、18歳以上の人数はだいたい・・・

 

 

 

労働者人口の数え方は、義務教育が終わった年齢から数えるのが一般的なようです。アメリカの場合は州によって義務教育が終わる年齢が違ったと思います。

 

労働者人口が1.7億人だと仮定すると、それにニュースで聞いた失業率5%をかけて・・・

 

 

 

模範的な解答ですね。ちなみにアメリカの労働者人口は約1億5千5百万人で、失業率は3.87%のようです。

 

何度も書いているように、数字は間違っていてもかまいません。重要な点は2点あります。応募者が論理的な思考で答えているかどうかと、問題を投げ出さないで解答しているかどうかです。

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まとめ ー 採用担当者が見ている点

採用担当者が見ている点は2つです。

  • 論理的な思考ができるかどうか
  • 問題を投げ出さないで解答しているかどうか

数字は間違っていてもかまいませんし、アプローチの仕方が違っていてもかまいません。採用担当者がチェックしているのは答えではなく、答えを出すプロセスです。

 

そして何よりも重要なのは、問題を投げ出さないことですね。考えずに答えてしまうと、悪い印象を持たれる可能性があります。

 

こういう人はあまりいないと思いますが、

 

アメリカの失業者数? いやー、興味ないんで分かんないっすねー。10万人くらいですか?

 

 

なんてテキトーに答えてしまうと、あ、この人は考えるつもりがないな、という印象を与えてしまうので、注意したほうが良いかと思います。

 

ではでは、今日はこの辺で。