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ゲーム会社の内情をちょこっと紹介。プロジェクトの状況と期間などの内輪話

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先日、ある会社の社長さんと開発部長さんと打ち合わせをしてきました。打ち合わせというか、営業ですね。その会社は社員が約100人のゲーム会社で、仕事を受託すべく営業にお伺いしていたのです。

 

私が所属するゲーム開発会社は20名ちょっとで、社長や事務を抜くと実際に作業をするスタッフは20名を割り込みます。もちろん仕事状況によって、フリーランスの方に手伝ってもらったり、派遣社員の方に入ってもらったりして、メンバーは前後するのですが。

 

ゲーム開発会社といっても社員数は様々です。社長さんだけの1名の会社もありますし、500名を超える開発会社もあります。そしてゲームメーカーにもなると、数千人という社員さんがおられる会社も存在します。

 

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今回はゲーム開発会社の規模と、中で動いているゲーム開発について紹介してみます。

 

私が働いている会社のプロジェクト状況

まずは私が所属している会社について説明してみます。守秘義務および身バレを防ぐために作業内容は若干ボヤカしています。

  • プロジェクトA スマートフォンゲーム モーション
  • プロジェクトB スマートフォンゲーム キャラクターモデル
  • プロジェクトC スマートフォンゲーム プログラム
  • プロジェクトD コンシューマーゲーム エフェクトとプログラム
  • プロジェクトE 遊技機 Vコン
  • プロジェクトF 遊技機 演出案および字コンテ

社内で動いているプロジェクトは上記のような感じです。

 

実際に稼働している社員が20名弱の割には、多くのプロジェクトが動いています。これは会社の方針にもよりますが、部分受け(ゲームタイトルの開発をまるごと受けるのではなく、一部を受託して製作する)を主軸としているからです。

 

部分受けの場合はロイヤリティなどは発生しないのですが、仕事が途切れにくくなるので、会社の経営は安定します。

 

部分受けだと仕事が途切れにくくなる

部分受けだと仕事が途切れにくくなる、というのはどういうことなのかを解説します。

 

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エクセルで簡易的な表を作成してみました。

セルを色で塗りつぶしているのが、受託している開発プロジェクトの契約期間です。

 

プロジェクトが終わる時期がバラバラなので、会社から見れば、

あるプロジェクトが終わっても、別のプロジェクトが動いている

という状況にすることができます。これがもし、一つのプロジェクトに全員が入っていたとしたら、そのプロジェクトが終了すると、会社に仕事が全くなくなってしまいます。

 

もちろんプロジェクトが終わる前に、次の仕事が確保すべく動きます。営業職や営業担当のプロデューサークラスの人が、ゲームメーカーや大手の開発会社さんに営業に行くのです。

 

冒頭に書いた会社訪問も、8月から9月末で終わるプロジェクトがあることから、新しい仕事を受託すべく、営業に訪れていたのでした。

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冒頭に書いた会社さんは実は一タイトル

冒頭に書いた社員数が約100名のゲーム開発会社のプロジェクトは、実は一タイトルです。要は一つのゲームを社員全員が開発しているのです。

 

実はこれにはカラクリ(というほどのことでもないのですが)があって、その開発会社さんには親会社が存在するのです。親会社が比較的大手で、親会社の立場から見れば、

  • 自社の開発部署で数タイトル
  • お抱えの開発会社で数タイトル
  • 外部主体で数タイトル

という形でゲーム開発を行っているので、ゲーム開発のポートフォリオとしては上手く機能しているのでしょう。

 

まとめ ー 会社によってプロジェクト状況は様々

ゲームの開発会社といっても、規模や方針によって動いているプロジェクトは様々です。中には社員全員が出向しているという会社もあったりします。

 

100名規模で一つのゲームを作成している会社は、プロジェクトの終盤になると、プランナーや一部のデザイナーは手が空いてくるので(プログラマーはバグ対応もあるので、R&D担当以外は最後まで手が空くことがない)、次のゲームの開発に携わったりしています。

 

まあ、この辺りは会社それぞれの方針になりますね。

まとめといいつつ、あまりまとまっていませんが、今日はこの辺で。