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マスクとは? Photoshopの4つのマスク機能の紹介

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Photoshopには4つのマスク機能があります。

  • クリッピングマスク
  • レイヤーマスク
  • クイックマスク
  • ベクトルマスク

一般的にPhotoshopでマスクというとレイヤーマスクのことを意味しますが、他のマスク機能も多用します。

ちなみに昨日アップしたメタル風のロゴ作成で使用したのは、クリッピングマスクです。

 

 

クリッピングマスクとは、ひとつ下のレイヤーの画像をマスクとして扱う機能です。今回はPhotoshopの初心者向けに、4つのマスクについて解説します。

 

マスクとは何か?

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いつものお姉さんに登場してもらいました。この画像の顔の部分だけをマスクで表示されるようにして、メタル風のロゴの上に乗せてみます。

 

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お姉さんの顔の部分が表示されている範囲がマスクです。デザインの現場ではマスクを使用することを「マスクを切る」といいます。この言い方はゲーム業界でも印刷業界でも映像業界でも同じですね。

 

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概念的には上の図のようになります。お姉さんの画像は丸以外の部分は消してしまったのではなく、丸以外の部分が表示されていないのです。この丸い画像がマスクになります。

 

ちなみに空いたスペースを緑で埋めてしまうのは、古いゲームデザイナーのクセみたいなものなので気にしないくださいw

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クリッピングマスクとは?

クリッピングマスクとは、一つ下のレイヤーをマスク画像として使用する方法です。

 

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レイヤーパレットは通常は上記のようになっています。ここからマスクレイヤーとお姉さんレイヤーの間の部分をAlt(Option)+クリックして、クリッピングマスクを作成します。

 

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クリッピングマスクができました。

 

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画像はこのような状態です。お姉さんの顔の部分のみが表示されています。

レイヤーがマスク画像になっているので、そのレイヤーにフィルターをかけると表示される部分も変化します。

 

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マスクとして使用しているレイヤーにフィルタのぼかしをかけてみました。マスクとして使用している画像によって、表示される範囲が変わっているのが分かると思います。

 

レイヤーマスクとは?

レイヤーマスクとは、クリッピングマスクをひとつのレイヤーで扱えるようにしたもの、と考えると良いでしょう。

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レイヤーマスクの場合は、レイヤーの画像の横に専用のレイヤーマスク画像が表示されます。

 

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こちらがそのレイヤーマスクの画像です。レイヤーマスクのアイコンをクリックすると表示することができます。レイヤーマスクは必ず白黒で、白の部分が表示される部分になります。

 

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分かりやすいようにレイヤーマスクの画像にマウスで落書きしてみます。

 

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白い部分がマスクとして機能するので、上の画像のように表示されます。ボケ足もきちんと表示されていますね。画像の合成などは繰り返し調整することが多いので、画像を消したりすることはなく、ほとんどのケースでこのレイヤーマスクを使用します。

 

クイックマスクとは?

クイックマスクとは、選択範囲を一時的にマスクに切り替えたものです。

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矩形選択ツールで四角形の選択範囲を作成します。

 

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このときにQキーを押すと、クイックマスクに切り替わります。選択範囲と違いはブラシで塗り足したり、消しゴムで消したりできる点です。そして何よりもフィルタを適用することができるのです。

 

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フィルタ→ピクセレート→水晶と選択してみました。元が選択範囲なのにフィルタが適用されて形状が変わっていますね。

 

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もう一度Qキーを押すと選択範囲に戻ります。選択範囲はレイヤーマスクに変換することも簡単にできるので、クイックマスクでマスク作成→レイヤーマスクに変換、という作業はよく行います。

 

ベクトルマスクとは?

ベクトルマスクとは、マスクにパスを用いたものです。

 

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レイヤー→ベクトルマスク→すべての領域を表示、と選択したあとに、ペンツールでパスを作成すると、パスで囲った部分がマスクになります。

 

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ベクトルマスクにはカスタムシェイプを使うこともできます。

同じようにレイヤー→ベクトルマスク→すべての領域を表示、と選択したあとに、カスタムシェイプツールを使用すると上記のような画像ができ・・・ませんでした。

 

CS3ではこの方法で出来たのですが、CCではできなくなっているようです。

カスタムシェイプを作成したあと、マスクを適用したいレイヤーにCtrl(command)+ドラッグするとカスタムシェイプでマスクの作成ができるようです。

 

これは前のほうが良かったなあ・・・。

 

まとめ ー Photoshopで「消す」というのはマスクを修正すること

Photoshopでの消す作業というのは、消しゴムツールなどで画像そのものを消すのではなく、マスクを修正すること、と考えると良いでしょう。マスクを使用することで画像を消したりする作業と同じ表現ができます。

 

デジタルツールを使用するメリットは、何度もやり直しができることにあります。画像を消してしまうとやり直しはできませんが、マスクだと何度もやり直しをすることができます。一度保存して他の日に作業しても、マスクだとやり直すことができるのです。

 

マスクを使用して、いつでもあとから修正するようなデータを作成すると良いでしょう。