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竜馬がゆく1 司馬遼太郎氏による坂本龍馬像

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竜馬がゆくを読むのは何回目だろう。最初に読んだのは確か中学生の頃でした。それ以降、何度も読み返し、今回でたぶん5回目か6回目になります。

 

休日に古本屋さんを散策していたら、綺麗な全巻セットが安価であったので、つい購入してしまったのです。

 

自宅に返って本棚をよく調べてみたら、やっぱり一揃い既に持っていました。

 

竜馬がゆく 1巻の表紙

・・・私はバカなのかもしれません(^^; 

 

 

司馬遼太郎氏による坂本龍馬をモデルにした「小説」

タイトルは「竜馬がゆく」です。「龍馬がゆく」ではありません。

 

坂本龍馬が主人公なのですが、あえてタイトルを龍馬ではなく竜馬にしたのは、司馬遼太郎氏自身も、これが歴史小説だという認識があったからなのでしょう。

 

1巻では坂本竜馬が剣術修行のため土佐を旅立ち、江戸での桂小五郎との試合までが描かれています。

 

実際にあった御前試合?

小説では土佐藩藩主山内容堂の御前試合で、竜馬が桂小五郎を破っています。ただこの御前試合は実際にあったのかどうか不明です。近年の研究だと、御前試合そのものが創作だったという可能性が高いようです。

 

ただ実際にこの二人が試合をしたことはあったようです。

 

 

山内容堂の御前試合ではないようですが、別の試合で二人が戦ったことがあったのは史実のようです。ただ、この史料では勝ったのは坂本龍馬ではなく、桂小五郎になっています。

 

小説と勝敗は異なっていますが、幕末の志士の代表格である二人が剣を交えていたという事実だけでも少しワクワクしますね。

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小説では竜馬は光秀の子孫

歴史ヲタとして気になるのは、小説では竜馬が明智光秀の子孫になっていることです。坂本龍馬=明智光秀の子孫説は以前からいわれていますが、司馬遼太郎氏が小説で書いていたとは知りませんでした、というか、忘れていました(^^;

 

小説で竜馬自身が明智光秀の子孫だとよく話していたという下りがあるのですが、実際にそうだとすると興味深いですね。

 

歴史小説とはいえ、司馬遼太郎氏が小説を書くときは、大阪の古書店から関連する書籍が消えた、といわれるくらい史料を元に執筆されたと聞いたことがあります。

 

坂本龍馬自身がそういう言動をしていたのであれば、少なくとも龍馬自身はそう認識していたのかもしれませんね。

 

まとめ ー 幕末の風雲に飛び込む前の竜馬

「竜馬がゆく」は坂本龍馬をモデルにした歴史小説です。史実とは異なることも大いにあるのでしょう。それはそれで楽しみたいと思います。

 

1巻では剣術修行と桂小五郎との出会い、黒船来航、そして竜馬の女性関係辺りが中心になっています。

 

読み終えてみると、竜馬はかなり女性と縁がありますね。1巻だけでも、4人の人物が出てきます。

  • 千葉さな子
  • お冴
  • お田鶴さま
  • お徳

このうちお冴は司馬遼太郎氏による創作だとしても、三人は実在の人物です。しかものちに結婚する「おりょう」や、寺田屋の女将である「お登勢」、そして長崎の「お元」などはまだ出てきていません。

 

史実の坂本龍馬はかなりモテたのかもしれませんね。

 

さて。

何度目の再読ははっきりとしないのですが、1巻を読んだ以上は、また最後まで「竜馬がゆく」を楽しみたいと思います!

 

※史実の坂本龍馬について言及するときは龍馬、小説の主人公の坂本竜馬は竜馬と表記しています。